体調が悪い…。怪我をした!!
そんな時は病院やクリニックへ行きますが、
保険証って何?治療費の金額の計算てよくわからない!
そもそも病院やクリニックをどう選んだらいいの?
本業の医療事務の視点からそんな疑問にお答えしたい!と思いました。
というわけで、
今回は病院・クリニックの違いと最初の選び方をわかりやすく解説します。
自分にとって良いお医者さんと出会うための一歩がわかります。

病院とクリニックを比べてみる
病院とクリニックと医院って何が違うの?
病院 | クリニック(医院・診療所) | |
---|---|---|
ベッド数 | 20床以上 | 0〜19床 |
患者さん | 急性 重症 急変しやすい | 慢性 軽症 症状落ち着いている 長く治療が必要 |
主な役割 | 精密検査ができる 最新の治療 高度な治療 など | かかりつけ医 医療の入口 健康の相談 など |
病院やクリニックは役割分担をしています!
クリニック=医院=診療所 なんです。
診察治療してくれる病院・クリニックなどをまとめて医療機関と言います。
ベッド数の「床」って何かというとベッドの数を数える単位。つまり20人入院できるかどうかが境目です。
どんな患者さんを担当するのかというと、病院は大きな病気やけがを、クリニックは軽い症状の病気やけがを診察します。
病院の中でも大規模病院・地域医療の中核病院・地域密着型病院とか救急救命センター・療養型病院などに分けられています。また、病院・クリニック関係なく労災指定医療機関とか救急指定医療機関とか役割があります。
ちなみによく見る「労災指定」っていうのは労災保険が使えますって事、「救急指定」は救急車受け入れてますって事です。
どうして役割分担が必要なの?
例えば、風邪など軽症の病気やケガで多くの人が病院にかかると、命に関わるような患者さんはすぐに治療を受けられなくなっちゃいます。
だから急性の病気で病院にかかって治療を受けても、症状が落ち着いたらクリニックでの治療に移ります。こうして受け入れる余裕ができるので病院は新しい患者さんを受け入れられるようになります。
「選定療養費」を請求されちゃった!選定療養費って何?
基本、どこの病院でもクリニックでも自由に行くことができますが…でも紹介状なしで病院を受診すると、医療費以外に「選定療養費」っていうものを請求されることも。
ええ〜!なんでー!
って、ええ、そうなりますよね…。
そう、国が決めたことです!
理由は
- 病院とクリニックを使い分けてほしい
- 病院の待ち時間を減らしたい
病院は待ち時間長いことが多いですよね。
「選定療養費」は病院によって金額が違います。そして病院で自由に金額を決めることができます。金額は数千円位で、大病院で請求されることが多いです。
病院・クリニック、まずどこに行ったらいいの?
- いつものお医者さんに行く
- 近くのクリニックに行く
- 必要なら病院に紹介してもらう
保険証を持っていけばどこの医療機関でも受付してもらえます。
でも!
最初はいつも通っているかかりつけ医に相談!
かかりつけ医なんてない方は近くのクリニックに電話して聞いてみましょう。そして診察してもらう!
病院にかからなくてはならないようならクリニックの先生が最善の病院に紹介状を書いてくれるので安心。
予約が必要なら予約も取ってくれます。
いきなり大病院に行くより、結果的にスムーズにその病気やケガに合ったお医者さんに治療してもらえます。
紹介状もあるなら話も早い!一から説明しなくていいし、無駄な検査もしなくていい!
かかりつけ医を決めておくと、急に体調が悪くなってしまったときなどでも対応してもらえるのでGoodです!!
まとめ
- 病院とクリニックには違いがあります。クリニック=医院=診療所です。
- 医療機関には病院クリニックなどがあり役割分担をして患者さんを診察しています。
- いきなり大病院に行くと選定療養費っていうものを追加で支払う可能性があります。
- 診察してもらう時はまずは近くのクリニックへ行こう。必要なら他の病院へ紹介してくれます。紹介状があれば同じ説明不要!同じ検査不要!
今回は病院・クリニックの違いと最初の選び方でした。
またね!